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ピロリ菌感染専門外来

治療方針と主な診察内容

ピロリ感染専門外来とはヘリコバクター・ピロリ(以後ピロリ菌)に関係する疾患の診断、治療および、除菌を行います。保険診療と自由診療の両方があります。 ※診療予約はお電話でご連絡ください。
保険適応となる疾患(下記の疾患のうち、ヘリコバクター・ピロリ感染症に係る検査で陽性とされた場合は、通常保険診療で行います。)

保険適応となる疾患

  • 1. 内視鏡検査又は造影検査において胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の確定診断がなされた患者

  • 2. 胃MALTリンパ腫の患者

  • 3. 特発性血小板減少性紫斑病の患者

  • 4. 早期胃癌に対する内視鏡的治療後の患者

  • 5. 内視鏡検査において胃炎の確定診断がなされた患者

ピロリ菌感染診断には、内視鏡検査により組織を採取して調べる方法として、迅速ウレアーゼ法、培養法、検鏡法と、尿・血液で調べるピロリ抗体検査、息で調べる尿素呼気テスト、便で調べるピロリ抗原検査などがあります。
胃十二指腸潰瘍の約80%、胃癌の90%以上がピロリ菌感染と関連しています。 ピロリ菌は、5歳までに感染すると言われています。その後、胃内のピロリ菌感染が広がり、慢性胃炎がみられるようになります。十二指腸潰瘍は20 – 40歳代、胃潰瘍は30 – 50歳代に発症し、 その後再発を繰り返します。 胃癌は50歳以降になり増加し、生涯を通して男性は約17%、女性は8%と報告されています。ピロリ菌の感染していない人では、胃癌はほとんど発生しません。ただし、食道癌などは他の原因により発生します。 最近、胃・十二指腸潰瘍や胃癌発生予防の為に、ピロリ菌除菌を行う予防医学が広がっています。ピロリ菌に感染しても、ピロリ菌除菌を行えば、胃・十二指腸潰瘍や胃癌のリスクが少なくなることが知られています。まず、ピロリ菌感染により慢性胃炎が生じますので、ピロリ菌を除菌することが大切であります。内視鏡検査で慢性胃炎と診断された方は、ピロリ除菌が保険適応となりましたので、是非内視鏡検査(胃カメラ)とピロリ検査を受けるようにしましょう。
ピロリ菌を除菌された方は胃癌、胃潰瘍のリスクは少なくなりますが、ゼロではありませんので、定期的に上部消化管内視鏡検査を受けていただくようお願いいたします。
内視鏡検査を受けるのは嫌だと思われる方は、まず、自由診療でピロリ菌感染の診断を受けられることをお勧めします。 保険診療では、診察、血液検査、上部消化管内視鏡検査を行い、疾患の診断を行い、ピロリ菌感染診断を必要な時に行います。自由診療では、希望される人全ての方を対象として、ピロリ菌感染診断を行います。

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Best Doctors in Japan選出

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日本ヘリコバクター学会のピロリ菌感染症認定医

主な自費診療の内容

ピロリ菌感染診断(プチ健診)

  • 1. ピロリ菌抗体およびペプシノーゲン法を血液検査で行います(費用は3,000円)

  • 2. どちらかが陽性の方は、胃・十二指腸病変が疑われますので、
    上部消化管内視鏡検査を受けて下さい(保険診療で行います)

  • 3. ピロリ除菌歴のある方やPPIなどの胃薬を内服中の方は、結果が正確にでません

胃がんリスク層別化検査(ABC分類)

A

B

C

D

ピロリ抗体

陰性

陽性 ※1

陽性

陰性

ペプシノーゲン法

陰性

陰性

陽性

陽性

胃がんの発生率
(年に)

ほぼ0%

0.1%

0.2%

1.25%

担当医紹介

ピロリ菌除菌療法

ピロリ菌除菌は2回行うことができます。1次除菌で70 – 80%の人が成功します。
2回除菌に不成功であった方、薬剤アレルギーのある方は自費診療で除菌を行う場合があります。ご相談ください。
ピロリ菌除菌判定:内視鏡検査は必要ありません。治療後1ヶ月以上(多くは2ヶ月)あとで検査をします。
尿素呼気テスト(空腹時に薬を飲んでいただき、呼気を袋に吐いて調べます)で判定します。

ピロリ3次除菌(保険外診療となります。)

保険診療でピロリ除菌療法を受けた方で、 除菌できなかった方が対象です。ペニシリンアレルギーなどの薬剤副作用が生じた方も対象となります。

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費用

ピロリ除菌療法と除菌判定と合わせて14,000円
(除菌療法だけの場合は7,000円)

ピロリ除菌
不成功の方に対する
三次除菌

上部消化管内視鏡検査で、ピロリ菌の薬剤感受性検査を行い、
最も適した除菌療法を行います。
費用は14,000円 – 30,000円程度